
ピロール農法研究会御殿場

pH7~8の弱アルカリ性の富士山の
天然水で栽培された、ピロール米
標高300~700mの高原にある御殿場市は、富士山からのミネラルをたっぷり含んだ、豊富な湧き水があり、そこで栽培されたお米は、昔から「御殿場こしひかり」として有名です。
その中で、6名の生産者が、より高品質で美味しい米づくりを 目指して、ピロール農法を導入して、取り組んでいます。
五つ星マイスター 2022年11.24試食した感想
炊きあがりの外観は、色つやよく大粒で、食べても粒の主張を感じます。印象に残ったのは、温度帯が高いうちは、表面のねばねばが 米の表層をコーティングし、冷めても水分の蒸発を防ぎ、硬くなりにくいと思います。
温度帯高めでも外硬めで内やわらかなお米で、一般消費者でも美味しいと感じられる食感です。粘りも程よく、甘みは少し控えめですが、米の味はしっかりしているので、噛めば噛むほど旨味を感じます。
ストーリー


ピロール農法で栽培された稲はまず、根の張りが違います。根の張りが良ければ、それだけ効率よく土から栄養を吸収でき、強くなります。また、稲の根は土の中の鉄分と結びついて、酸化鉄ができやすく、 赤褐色になってしまうと、栄養が吸収しにくくなります。
ミネラルのバランスが良いと、酸化鉄は起こりにくく、シアノバクテリアが元気に育つようなミネラルバランスの良い土壌では、酸化しない、白い根がしっかりと育ちます。
こうして栽培されたピロール農法研究会の御殿場コシヒカリは、御殿場管内の平均よりも一粒が大きく、粒ぞろえが良く育っています。
(栄養が末端まで均一に良く行き届いている証拠だと思われます)
強い抗酸化能力を秘めたお米です!!

お米の脂肪は時間が経つにつれ、脂肪酸とグリセリンに分解されていきます。なので、脂肪酸は低いほど、鮮度が 保たれた、新鮮な米だと言えます。
上の表は、静岡精機の食味計で、常温でピロール栽培米と慣行農法(これまでと変わらない、通常の栽培方法)の鮮度を図るために、脂肪酸度を測定しました。
慣行農法で栽培されたお米は、夏場に掛けて脂肪酸が上昇(劣化)し、9月には機械で測定不能にまで上昇してしまいました。外観もツヤのないお米になってしまいました。(通常は低温貯蔵の為、これ程までは劣化しません)
これに対して、御殿場のピロール栽培米は、試験期間中殆ど脂肪酸度が変わらず、外観もツヤがあるままだったので、強い抗酸化能力を秘めていると言えます。
今後、別の所でも触れますが、抗酸化能力の高い作物を食べ続ければ、病気になりにくく、老化を遅らせ、いつまでも 元気で若々しい身体作りに貢献します。
御殿場ピロールコシヒカリ運賃表

ここでは、土中の微生物 (シアノバクテリア)を元気に して、良い土づくりが簡単にできる、ピロール農法を紹介しています。