硝酸態窒素と野菜
- てんとう虫くん
- 4月4日
- 読了時間: 2分

皆さん、硝酸態窒素の健康被害をご存じでしょうか?
硝酸態窒素は体内に入ると一部は亜硝酸態窒素に変換されて、これにアンモニアが変化したアミンという物質と合わさると、有害な「ニトロソアミン」が生まれます。
動物実験ではラットやうさぎ、モルモットなどでニトロソアミンを20mg~30mg/kg投与すると、下痢や嘔吐、肝機能障害、胃痙攣などの急性毒性を引き起こすことが指摘されています。
ヒトではニトロソアミンが膵臓のベータ細胞を傷つけて、血糖値を下げるのに重要なインシュリンを作り出せなくなることで、糖尿病を引き起こすことも指摘されています。
WHOは1日の硝酸態窒素の摂取量を185g/50kg(体重50kgの人で185g)
仮にキャベツの硝酸態窒素量が1100ppmだとすると、安全に食べられる量は約168gということになります。
全ての食品や飲料水の硝酸態窒素を気にしながら生活するのは不可能ですが、硝酸態窒素を多く含む野菜には特徴があります。
①食べたときにえぐみがある。
②日持ちしない
③古くなると、枯れたり萎れるのではなく、溶け出す。
健全な環境で育った野菜たちは硝酸態窒素も低い傾向になります。
何でも多く肥料を与えて、より早く、大きく育てようとすると無理が出てきます。
てんとう虫君は、硝酸態窒素は植物が吸収した窒素をタンパク質など体を作るのに利用しきれなかった分が、残留しているのではないかな?と思っています。人間でいうと脂肪みたいなものかと・・・硝酸態窒素の多い作物は家畜のブロイラーみたいに過剰な餌によりぶくぶくと肥え太らせているようなものと・・・
無農薬栽培では窒素肥料を多くまけば虫が寄ってきますので、必要最低限しかあげません。
肥料切れの兆候が見られたら、少量追肥する方が殆どだと思います。
無農薬や特別栽培(農薬や肥料を通常の半分以下)の作物が安全であるとされる理由がここにもあります。
てんとう虫君の家庭菜園でも、今後色々と実験をして公表していきたいと思います。
どうぞ、お楽しみに!!
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