お米の需給状況について
- てんとう虫くん
- 2月27日
- 読了時間: 2分

minorasuさんが公開している、農林水産省の米需給のデータです。
一見、在庫は十分に有るように見えますが、年間の需要量が670〜680万トンで、これを月平均で見ると、約56万トン。
去年の6月末の在庫が160万トンと言う事は、新米の出る9月までを考えるとギリギリでした。
これに、アメリカとの取り決めで、年間最低77万トン(ミニマムアクセスとして)無関税で米を輸入しています。
在庫は確かに逼迫してますが、通常ならやはり米騒動は起こらないはずでした。
しかし、このギリギリの状況を転売ヤーは見逃さなかったのです。
僕が北海道に米の新規契約を目指して行ったとき、現地はたちの悪い業者がはびこっていて、農協に卸す金額より遥かに高いお金を置いていって、勝手に米を持ち去って行ったそうで、そんな人達が多すぎて、農家に話も聞いてもらえませんでした。
転売ヤーにより、流通が滞っているのも事実なら、月平均の半分程度の量の買い占めでパニックになるような生産調整も異常です。
野菜には農林水産省は、指定野菜制度を採用し、キャベツや白菜、キュウリ、玉ねぎなど皆がよく使う野菜15品目を相場が極端に下落した際は、差額を補填する事で生産者の安定的な経営を目指す制度です。
米はこの制度に入っていません。
国が一方的に減反を進めた結果が転売ヤーに利用された形だと思います。
もはや国が価格調整するのではなく、生産者と消費者で品質に見合った価格で自由に取引させれば良いと思います。
ネット販売も含め、流通が複雑化している現在は、価格のコントロールは不可能です。
極端に下落した時のみ、生産者が赤字にならない様に国が補填すれば良いと思いますが、いかがでしょうか?
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