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農薬と抗酸化能力





前回の記事では、農薬の安全性について記述しました。

そして、正しく使用している限りはヒトの体に害を与えないという意味で、これまでの農薬を使用した慣行農法と有機栽培や無農薬栽培を主とする特別栽培とは特に違いは無いことを述べました。

しかし、特別栽培で育てられた野菜や果物と、農薬をこれまで通り使用している野菜や果物とは、やはり見た感じの葉の張り具合や、果実なら実の締まり具合(歯ごたえ)など全然違うのです。

普通、せっかくの野菜を腐るまで放置することは無いと思いますが、特別栽培されたものは、日持ちをし(長く置いていても、腐りにくい)、腐り方も葉や実が溶けるような腐り方はせずに、水分が抜けて枯れたように腐っていきます。

一方、農薬漬け・肥料漬けの作物は溶けてドロドロの液体になります。

この違いは、農作物の「抗酸化能力」の違いによるものです。

そして、僕は一生懸命、この抗酸化能力を数値化しているところは無いかと探していました。

そんな折、「お茶の田畑園」さんがお茶の酸化還元電位を「日本ORP測定検証協会」で測定していることを知り、そこから農作物の酸化還元電位の視点から抗酸化能力を比較することが出来ると確信しました。


そこでは、農薬をした作物・減農薬の作物・無農薬の作物を食べる前と食べた後のヒトの唾液を測定し、その作物がまず体を還元状態に戻すのか、酸化状態にするのか、還元状態にするのであれば、どれくらい、その還元状態を維持できるのか測定します。


僕が知っているのは、まだ数例ですが、やはり農薬を使用すると、野菜の抗酸化能力は落ちてしまうようです。

なぜだろうと思いました。


調べてみると、「検証 有機農業」に面白い記事がありました。西尾道徳先生の記事によると、作物は環境の様々な厳しい条件の中で生き残るために、より強い対抗手段を身に着けるということです。

そもそもカロテノイドなどの色素は太陽の紫外線から、ポリフェノール類は病原菌や害虫から身を守るために作りますが、これらは強い抗酸化能力を持っています。

不飽和脂肪酸も寒さで凍らない脂肪酸を獲得するために作り出します。


農薬を使わない。厳しい環境の中だからこそ、強い抗酸化物質を農作物は作っているとのことです。僕はこの説明で、かなり納得できました!!


必要最低限の農薬を使用しながらでも、土壌微生物の活動に注意を払い、微生物が元気に過ごせる環境であれば、無農薬と同等の能力を持ってくれると信じています。

いつになるか分かりませんが、これも将来的に検証していきたいと思っています。


「ただの人の体に悪影響を出さない農作物」から「食べて健康になれる農作物」へ

真の健康食品」に向けて頑張っていきますので、ご声援、お願い致します!!




 
 
 

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